新年のご挨拶

更新日付 2014.01.13





みなさま
新年あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりありがとうございました。
2014年がみなさまにとって明るく
暖かい光に満ちたものとなりますように。


2001年に発足した当学会も丸12年、干支でいえば一回りを無事過ごさせて頂きました。これもみなさまのご支援の賜物です。心より感謝いたします。

そして新たな12年が今年から始まりました。そこで当学会の基盤となる「設立趣意書」を再度、心の目で読み直したいと思います。



設立趣意書


 こどもはひとりの尊厳ある存在として生きる権利があります。その思いや考えは最大限尊ばれなければなりません。幼いからといって、上手に話せないからといって、言動がおとなの意向に沿わないからといって、こどもは軽んじられてはいけないのです。私たちおとなは、こどもの目線に腰をかがめ、こどもの心によりそい、言葉にならない思いをくみとり、こどもに代わって話し、その思いを伝える責務があります。
 しかしふと周囲を見回すと、理想とはほど遠い現実があることに気づかされます。こどもはその「あるがまま」を承認されるのではなく、条件つきでしか存在価値を認められません。そのため自分をいつのまにか押し殺し、おとなの都合に合わせた自己へと無意識のうちに変貌を遂げていくのです。これは心の健康の観点から考えると大変不健康な状態です。しかしこの危険信号に気づいているおとなは案外少ないように思います。  
 日本チャイルド・ライフ研究会は、こどもが自分を大切にし、自分に自信を持って、自分の未来に希望を抱いて日々を幸せな思いに満たされて生きるためにはどうしたらいいかをチャイルド・ライフの考え方を軸に、医療、教育、保育、社会福祉などの現場から考え、語り合い、実践する自主研究グループです。ことに病院におけるこどもの在り方に着目し、この特別な空間において何が必要か、どんな環境がこどもを心から元気にできるのかを探求していきたいと思います。そのための理論と実践を車の両輪として展開していきたいと考えています。
 病院におけるこどもというのは、ある意味で特殊な状況におかれているのかもしれません。しかしこの極端におとな中心の社会において、こどもが生き生きとよろこんで生きることのできる方法論が見いだせるのであれば、それは他の状況においても必ず参考になる鍵を秘めているはずです。
 日本のこどもたちのために、ひいては地球上のすべてのこどもたちのために、足元からまず一歩を踏み出したいと思います。

2001年6月1日 世話人代表 藤井あけみ



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12年前と比較して、子どもを取り巻く状況は改善したでしょうか。
入院環境は子どもにとってあたたかいものとなったでしょうか。
兄弟姉妹にとって病院はやさしい存在になったでしょうか。

目を病院の外に向けると・・・悲しい現実がありました。
いじめを苦に自殺する子どもが後を絶ちません。
2011年度は353人の子どもが自分で自分の命を絶っています。
もっともっと生きたかったでしょうに・・・。
大人の責任は大きいです。どうにかしないといけませんね。

さて、2014年が始まりました。
当学会も設立の趣意を心に刻みつつ、日々の子どもとの関わりをていねいに見つめていきたいと思っております。

今年の予定としては、6月にグリーフケア研修会・ワークショップ、12月に第14回日本チャイルド・ライフ学会カンファレンスがあります。
みなさまにお会いできることをスタッフ一同心より楽しみにしております。


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